スキンケアのその成分!古来からの知恵袋

私は化粧品を処方する際や、スクールの時にスキンケア原料と触れる機会があるため出来るだけ多くの成分情報を集めるように心がけています。

その中には昔から薬草として言い伝えられてきた植物や、全く違う業種の研究で見つかる経緯となった成分などがあります。

「魔女の棒」と呼ばれているウィッチヘーゼル

「アメリカマンサク」と言う植物があります。名前の由来は、アメリカの先住民族が怪我を治すためや皮膚炎の時にこの植物を薬草として使用していたのでアメリカと言う言葉が入ったと言われています。

彼らはこの植物を、魔女の棒(ウィッチヘーゼル)と呼び万能薬として大切にしました。日本で医薬品に配合されてはいませんが、スキンケア原料としての成分名は【ハマメリス水】、肌荒れ改善や毛穴収れん効果などの目的で配合しています。

永遠に酸化しないオイルは、飛行機も飛ばす?!

現在のスクワランオイルの開発は、戦時中に資源の少ない日本がどの様に戦闘機を飛ばすか?と言うテーマで始まり、高度上空でも固まらない燃料の研究が行われサメの肝油から抽出したスクワレンに水素を加えることにより完全に酸化しないオイルが完成しました。

身体への使用は古くからあり、古代中国の文献によると皮膚病・アレルギー・喘息・感染症・腫瘍など様々な病気に効くとされています。

スキンケア原料としては【スクワラン】、保湿目的で配合されています。

プラセンタの研究は旧ソ連?!

現代のプラセンタ療法の基礎となったのは、旧ソ連(現在のロシア)冷戦時代に兵士の怪我を想定し傷を早く治せるよう研究されたことです。

古来からも、クレオパトラやマリー・アントワネットが若返り、美容の目的でプラセンタを利用していたとも伝えられています。

スキンケア原料としては細胞の賦活作用を目的に配合されていますが、現在は安全性を疑う意見も多く植物性(新芽の胚芽)へ移行されている業界現状もあります。

今もある和漢原料は江戸幕府の支援を受け栽培されていた?!

オウゴン(黄芩)は古来中国大陸から種子を貰い受け、江戸時代には国内で栽培されていた黄金花(コガネバナ)と言う植物の根を乾燥させ、消炎・解熱・利尿作用などの目的で今も漢方薬として配合されている成分です。

江戸幕府小石川御薬園(今の名称・小石川植物園)で栽培されていたと言う文献も残されており、当時の国策で生薬として期待されていたことがうかがえます。(現在では東京大学の理学系研究科付属施設)

スキンケア原料としては保湿や消炎などの目的で【オウゴンエキス】と表示されていますが、最近では頭皮ケアでも注目されてきている原料です。

昔の人々は今よりも情報が少なかったようですが、良い物は言い伝えられ今も研究が続いています。情報や解析が豊富なこの時代に、肌だけではなく身体全てに良い成分が見つかることを期待したいです。

※化粧品が製品として販売されるまでの過程について「化粧品ができるまで」というコラムにてお話しております。合わせてご確認ください。