汗で肌がかゆくなる理由・気をつけるポイント

皮脂膜のph値がポイント

ご自身の汗でかゆみが起きる方がいらっしゃいます。なぜ汗でかゆみが起きるのかを知っていただき、気をつけて欲しいことをお伝えします。

皮膚には外部刺激から身体を守る役割があり、肌表面には分泌された汗と皮脂が混ざった皮脂膜が存在します。皮脂膜は皮膚表面で細菌などが増えるのを防ぎ、皮膚常在菌を安定させることで肌を守ります。何らかの原因でph値が標準より酸性またはアルカリ性のどちらかに偏ると、肌の不調が現れます。

肌は弱酸性です。体調や皮膚の部位、季節などで個人差がありますがph5~6(弱酸性)が標準です。phとは酸性、アルカリ性を表す記号です。酸性からアルカリ性まで15段階に分けられており、真ん中が7となります。数字が小さい方が酸性なので、少し酸性に傾いた弱酸性の5~6が理想的なph値となります。

アルカリ性の洗顔料は乾燥の原因に

皮膚に汚れが付着し、汗をかいて時間が経つと皮脂は酸性に偏ります。長い時間付着していると、さらに酸化して(酸性になり)かゆみが起こります。そのため汚れを落とすために洗顔をしますが、アルカリ性洗顔料で洗顔するとアルカリ性に傾きます。

肌の主成分であるタンパク質は酸には強いですがアルカリには弱いため、アルカリ性洗顔料で1日に何度も洗顔するとタンパク質が変性してしまい、乾燥状態になります。角質層が乾燥すると、肌バリア機能が低下してトラブルが起きます。

弱酸性の洗顔料をぬるま湯で洗いましょう

顔や身体を洗う際は、弱酸性のものを選ぶようにしましょう。まずぬるま湯で全体を洗い、落とせる汚れは落としてしまいます。水ですと油の汚れが落ちにくくなり、熱湯ですと必要な油分まで落としてしまいます。

次に洗顔料をよく泡だて、皮脂の多い場所から泡をなじませていきます。顔でしたら、鼻や額から泡を乗せると良いでしょう。先に乗せるとその分長い間洗顔料がつくので汚れがよく落ちます。逆に乾燥しやすい部位に先に乗せると皮脂を取り過ぎてしまいます。

ぬるま湯でよく洗い流し、清潔なタオルを押し当てるようにして水分を取ります。

また汗をかいたりして1日に何度も顔や身体を洗いたい時は、洗顔料を使わずにぬるま湯で流すだけにします。こうすることで皮脂の取りすぎを防ぎ、皮脂膜や皮膚常在菌を安定させます。なお皮膚常在菌を安定させるには、乳酸菌エキスを使ったスキンケアがオススメです。

混合肌?実は乾燥肌

Tゾーンが脂っぽいのに頬が乾燥するという方は、実は乾燥肌です。肌の水分量が十分でないため、保護のために皮脂が出過ぎている状態です。しっかり保湿をすることで皮脂の分泌が減り、サラッとした肌になります。暑い時期には、強い日焼け止めの影響や洗いすぎで意外と肌が乾燥しますので、しっかりと保湿をしましょう。きちんとケアしている肌は紫外線の影響を受けにくくなります。

まとめ

•皮脂膜や皮膚常在菌が外部の刺激から肌を守ってくれます
•皮膚は弱酸性
•アルカリ性の洗顔料は乾燥の原因になります
•弱酸性の洗顔料で洗いましょう
•何度も洗う時は水だけで洗いましょう
•洗顔後の保湿はしっかりしましょう