素肌美のためのクイズ

今回は趣向を変えて、クイズ形式で美肌の知識のおさらいをします。楽しみながら答えてください。

○or×で、お答えください

素肌美のためのクイズ

1 高い化粧水を買ったので、少しずつ大事に使っている

正解:×

お肌が欲しがるだけつけてください。乾燥が気になる時は、2度、3度と重ねづけしてください。夏場でもお肌が乾燥していることがあります。値段より成分に注意しましょう。

2 この頃、肌がくすんでいるので、スクラブでゴシゴシ角質を落とした

正解:×

スクラブ(ケミカル微粒子)では肌を傷つけてしまうことがあります。ひまわりの種など自然のものによるゴマージュがオススメです。また、力をいれてゴシゴシとお肌をこすってしまうとその摩擦が刺激になります。使用時は力をいれずに優しく角質を落とすようにしましょう

3 脂っぽいので、一日何度も洗顔している

正解:◯

しっかり保湿すれば、何度洗顔しても大丈夫です。ただし、洗顔後はきちんと化粧水などで水分を補うなど、丁寧なスキンケアを行いましょう。また、お肌はとてもデリケートなものだということを忘れず、毎回優しく丁寧な洗顔をするよう注意しましょう。

4 自分のお肌は、手で触る方が良い

正解:◯

お肌を手で触って(清潔な手で)あげてください。お肌は毎日変化しています。変化に気づいたら、必要なケアをしましょう。(生理前には顎によくニキビがでます。)

5 肌が弱いため、日焼け止めを塗らないで日傘や帽子で紫外線を防いでいる

正解:×

地面からの照り返しは、日傘や帽子では防げません。日焼けしてしまいます。

6 家にいる時でも日焼け止めを塗る

正解:◯

紫外線の影響は窓ガラスを通しても受けてしまいます。また、洗濯物を干すために少しの間外に出るだけでも、日焼けします。UVケアを毎日の習慣にするのがオススメです。

7 混合肌なので、Tゾーンと頬とで化粧品を分けている

正解:○

混合肌は、乾燥肌です。保湿が足りないために、余分な脂が出ています。Tゾーンもしっかり保湿しましょう。

8 スキンケアをおこなうことで、今より若々しい肌になれる

正解:◯

なれます。遅くなっているターンオーバーを正常に戻し、肌と身体にきちんと栄養を届ければ、透明感のある肌に変わります。

9 忙しくても、一日三食しっかり食べている

正解:◯

ダイエットのために食事を抜いたら、筋肉が減ってますます代謝が落ちてしまいます。きちんと食事をすることが大切です。

10 食事に行けなかったので、お菓子ですませてしまった

正解:×

お菓子では炭水化物しか栄養を取れず、すぐにお腹が空いてしまいます。肌をつくるためにはたんぱく質とビタミンが必要です。

11 絶対に日焼けしたくないので、SPF50の日焼け止めを毎日使っている

正解:×

SPF値が高い日焼け止めは、お肌に負担をかけてしまいます。SPF30で十分です。SPFは効果の持続時間を示します。30では日本人の肌の場合15時間効果があります。夏の日照時間を考えても十分です。ただ、汗などで落ちた時は塗り直してください。

12 嫌なことがあったので、帰宅してすぐに寝てしまった

正解:◯

嫌なことをずーっと考えているよりは、さっさと寝てしまいましょう。しかし寝る前にメイクを落として肌ケアを忘れずに。

13 皮膚の表面は死んだ細胞に覆われている

正解:◯

ちょっとびっくりするかもしれませんが、正解です。角質層は角化細胞が核をもたない角質細胞になったもので、死んでしまった細胞です。それが膜のように覆っています。

14 アレルギー体質なので、ほこりが苦手な為あまり掃除はしない

正解:×

アレルギー体質だからこそ、こまめに掃除をしてホコリを取り除きましょう。掃除の際はホコリに触れないよう、マスク、ゴム手袋など完全防備の体制で。

15 寝室のカーテンを少し開けているので、朝明るくなると目が覚める

正解:◯

朝起きたときに光を浴びると、体内のホルモンの分泌により、一定時間後に眠くなり、良く眠れるようになります。

いくつ正解できましたか?

いかがでしたか? 素肌美を保つには、美容についての知識も大切です。なるべく多くの方が美しい肌になれるよう、そしてずっと美しい肌を維持できるよう、お役に立てれば幸いです。

 

美肌のためによい睡眠

美肌のためには十分な睡眠をとることが必要なのは、皆様もご存知ですね。わかっているけれどなかなか睡眠時間が取れないこともあります。

しかし、睡眠不足は太ったり、病気になりやすかったりすることが科学的にわかっています。さらに、注意力が落ち、やる気もなくなります。よりよい人生のためにも、もちろん美肌のためにも、睡眠を大切にしたいものですね。

日本人は国際的にも睡眠不足

イギリス、フランスなど10ヶ国中、日本人の睡眠時間は最も短いと統計が出ております。上位フランス人女性の8時間38分に対し、日本人の女性は7時間33分と、1時間以上短くなっています。さらに、日本以外の9ヶ国では女性の睡眠時間が男性より長いのに対し、日本は女性の方が男性より短くなっています。

睡眠不足は太ります

睡眠不足の人は肥満の指標であるBMIが高いことが最近の研究でわかっています。睡眠時間が短いほど食欲を増すホルモンの分泌が増えるとともに、食欲を抑えるホルモンも低下するためです。

また、免疫に大きな役割を果たしている細胞は夜に免疫物質を作るため、睡眠時間の不足や昼夜逆転の生活をすると、感染症にかかりやすくなると言われています。

良い睡眠時間の長さは、年齢により違います

よく8時間睡眠が理想と言われますが、学問的根拠はないそうです。睡眠時間は年とともに短くなっていき、15歳で平均睡眠時間8時間を切り、70歳を超えると6時間を下回ります。働き盛りの30〜50歳代では6時間台です。8時間寝てないからといって寝不足というわけではありません。ただし、人によって必要な睡眠時間は異なるそうです。年と共に変化もしていきますから、ご自分の調子をよくみて調節しましょう。

グッスリ眠るためにして欲しい3つのこと

1)毎日決まった時間に起きる

決まった時間に横になるより、決まった時間に起きることを心がけてください。休日は遅くまで寝ていたいものですが、なるべく普段通りの時間に起きるようにしましょう。
その習慣で体内時計が安定し、身体にあった睡眠時間を保つことができます。(決まった時間に眠くなり、起きられるようになります)

2)朝起きたら光を浴びる、夜は強い光を見ない

メラトニンという眠りを誘発するホルモンは光と関係します。就寝前に、できれば寝室のカーテンを少し開けて光が差し込むようにし、朝起きたら部屋をなるべく明るくします。通勤電車では、電車の窓の光が目に入るようにすると良いでしょう。逆に、夜には照明を落とすようにします。パソコンやスマートフォンの液晶画面は意外に明るいので、覚醒してしまいます。PCやスマホを使うのは夜ではなく、なるべく朝にするのがオススメです。

3)昼寝は30分以上しない

30分以上昼寝をすると深い眠りに入り目覚めが悪くなりますし、夜の睡眠に影響します。夜グッスリ眠るためには日中の睡眠はなるべく控えた方が良いでしょう。もし昼寝をする場合には眠り過ぎないように、(1)身体を横にしないで椅子などで眠る、(2)タイマーをかける、(3)コーヒーを飲んでから寝る(カフェインは飲んでから20〜30分後に効くため)などの工夫をするとよいでしょう。

寝具などへの気配り

睡眠時間帯は、身体が無防備になります。極端に柔らかいマットレスや、高すぎる枕を長時間使用すると首のシワや顔のたるみの原因になります。寝具を変えた時は、朝晩鏡を見てシワなどのチェックをしてみましょう。

夜でも暑い日が続く時はクーラーの除湿機能を利用

夜中に暑さのために起きてしまうようでしたら、クーラーをつけたまま寝る事をオススメします。その時は、(1)クーラーの設定を除湿に温度は28度にする、(2)クーラーの風が直接身体に当たらないようにする、(3)どうしても風が当たってしまう場合には薄手の長袖や長ズボンを着て、肌に直接風が当たらないように冷え過ぎない工夫をしましょう。

寝る前に食べない、激しい運動をしない

寝る前に食べると胃の負担になり病気の原因ともなります。さらに寝る前に食べる習慣がつくと、その時間に身体が覚醒するようになってしまいます。激しい運動は身体を興奮させます。寝る4~5時間くらい前までに食事をするようにし、寝る1時間くらい前までにストレッチなどの軽い運動をすることが良い眠りのためのコツです。

コーヒーを飲むのは寝る4時間くらい前まで

コーヒーや烏龍茶などに多く含まれるカフェインには覚醒作用があります。カフェインは4時間以上効果が持続するので、夜に飲むのはなるべく控えることをオススメします。また、栄養ドリンク剤にもカフェインが多く含まれるので、夜に飲むのは控えた方がいいでしょう。

眠る前に良いこと3つを書きましょう

ポジティブ心理学(良い生き方についての学問)の調査によると、1日の終わりに、その日うまくいった3つのことを毎日書き留める(大好きなアイスクリームを食べたような小さなことでも何でも)と、幸福感が増し、抑うつ症状が減るということがわかりました。

その効果は長くて6カ月間も持続するそうです。幸せな気持ちで眠りにつくことができれば、幸せな気持ちで目覚めることができます。

※「8時間睡眠のウソ。」三島和夫・川端裕人著、「睡眠の科学」櫻井武著、「ポジティブ・サイコロジー」クリストファー・ピーターソン著を参考にしました。

まとめ

・日本人の睡眠時間は短く、不足気味
・睡眠不足は太りやすく、病気になりやすい
・身体にあった睡眠時間を知る
・決まった時間に起床、起きたら強い光を浴びる、昼寝は30分まで
・合わない寝具で シワが増える
・夜中起きるようならクーラーの除湿をつけたままにする
・寝る直前に食べたり、激しい運動をしない
・カフェインの入った飲み物を夜は控える
・寝る前にその日の良いことを3つ書く習慣

 

ヨーロッパと日本のスキンケアは真逆!?

日本の高い湿気が美肌を作っています

ヨーロッパに比べ日本は湿度が高いのですが、肌がベタつくので嫌われている湿気。でも、この湿度の高さが、私たちの肌をしっとりさせています。一般に、日本人の肌がヨーロッパ人の肌よりしっとりして見えるのは、湿度のためだと思います。

日本の良質の水が美肌を作る

瑞穂の国(みずみずしい稲穂の国)との別名がありますが、日本は良い水が豊富にある国で、水道水を飲用することのできる国です。各水道局は水道水が「安全でおいしい」と熱心にアピールしています。実は世界で見ると、こういう国は少ないのです。ヨーロッパでは飲み水は皆さんミネラルウォーターです。

水は生活の基本です。良い水で育った作物を食べ、料理をし、身体を洗うことは日本人の美肌と深い関係があります。

日本は軟水、ヨーロッパは硬水

ヨーロッパの水は硬水(カルシウムイオンやマグネシウムイオンが多量に含まれている水)です。イギリスでのことですが、古いケトルの中をのぞいたら、鍾乳洞のように石灰が溜まっていて、驚いたことがあります。日本ではこのように石灰分がたまることはありません。

シャンプーの泡立ちも違います

日本のシャンプーを現地で使うと、泡立ちの悪さに気がつきます。硬水は泡立ちにくいため、ヨーロッパへ輸出しているシャンプーなどは、一部成分を変更しています。

ヨーロッパでミルククレンジングをして拭き取ってメイクオフする人が多いのは、水が良くないこととも関係しているようです。

日本人ほどお風呂に入りません

一般にヨーロッパの人は日本人ほど頻繁にシャワーやお風呂に入る習慣がありません。現地では、空気が乾燥しているので、肌のべた付きを感じることが少ないからだと思います。そして多くの方は、髪の毛は週に一回ほどの洗髪のようです。

乾燥の激しい夏も大変

イタリアの夏は乾燥との闘いです。通りをゆく人は皆、ミネラルウォーターのペットボトルを持っています。リュックやバッグの中ではなく、手に持っています。しかも、大きなボトル。激しく乾燥しているので、すぐに喉が乾いてしまうのです。

ヨーロッパの人は日焼けを好みます

ヨーロッパの人は日焼けを好みます。美白に熱心なアジア人からすると、信じられないかもしれませんが、日焼けしない色白の肌は「健康的に見えない」と一般に考えられているようです。また、バカンスに行って海岸で日焼けをすることが一種のステータスの面もあります。

さらに、日焼けは身体を丈夫にするとも考えられています。海岸に行って焼くことが国家的ムーブメントになったことさえあります。

日焼け=ブロンズ色になること

ヨーロッパの人は日焼けを繰り返して、なるべく長い間美しい「ブロンズ色の肌」を保とうとします(日焼けを長く保つために○○のビタミンが良いなどの日本とは正反対)。

イタリア語で「日焼けをする」という単語は「ブロンズ色になる」と同じ意味です。しかしそのために、年を重ねた多くの方にシミやシワが見られます。以前にもお話しした「光老化」が原因だと思います。

日傘を使いません

UVケアを意識していないため、ヨーロッパでは日傘は一般的ではありません。現地で日傘を差すと「雨でもないのにどうして?」と質問されてしまいます。

デコルテの脱毛も

「美しいものは見せる」ポリシーを持つイタリア人は、デコルテを出すファッションが多く、デコルテ部分の脱毛をよくします。立体的な美しいデコルテの人が多いイタリア人。ただ、UVケアはしないため、デコルテにソバカスやシミがたくさんある方を多く見かけ 日本人として見ると勿体ないと感じてしまいます。

二の腕ってどこ?太さも気にしません!

ヨーロッパでは「二の腕の太さ」を気にしないようです。イタリア語では、「二の腕」という特定の部位を指す言葉がありません(腕という言葉しかありません)。スタイルが良く、二の腕が太い印象の女性も多いです。

現地では、しっかりとした二の腕は力強く健康な印象を受けますので、日本人のように、二の腕を気にしなくてもいいのかもしれません。

まとめ

・日本の湿気が肌に良い
・水が豊富で豊かな日本
・ヨーロッパの水は硬水
・ヨーロッパの人はあまり入浴しない
・乾燥している夏は大変
・ヨーロッパでは日焼けが好まれる
・ブロンズ色の肌が好き
・日傘は一般的ではない
・デコルテの美容に熱心
・二の腕が太くても気にしない

 

夏本番!!紫外線対策の再確認を

紫外線は肌老化の大きな原因となります。また、紫外線は肌トラブルの原因ともなります。紫外線の強い季節、ご自身の紫外線対策を振り返ってみませんか?他にも夏に特に気になる肌対策についてお話しします。

怖いのは紫外線による光老化

人間の肌は光で老化します(光老化)。光老化は加齢による自然老化より、老けてみえます。チベットなどの高地(紫外線が低地より強いのです)に住む人が実際の年齢よりずっと老けてみえることがあるのは、そのためです。表皮が厚くなり、シミ、ゴワゴワ、深いシワなどが光老化の特徴です。

日本で紫外線の最も強いのは6月ですが、夏の間は絶対に油断できません。顔はもちろん、首、デコルテ、腕、手の甲(年齢が出やすい箇所です)、足の甲などにも忘れずに日焼け止めを塗りましょう。

日傘やつばの広い帽子も紫外線を避けるためには効果的ですが、地面からの反射は防げません。日焼け止めは必要です。

ビタミンを摂りましょう

紫外線を浴びると体内で発生する活性酸素から身体を守るのが、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質です。南国のフルーツには抗酸化物質がたくさん含まれているといいます。

また、夏の暑さで身体に溜まる余分な熱を熟れたフルーツは取り除いてくれるともいいます。フルーツの美味しい季節ですから、どんどん食べてください。

ただ、逆に冷えの原因ともなります。クーラーのある現代社会の難しいところですね。それに冷た過ぎると、舌が甘みを十分に感じ取れなくなります。食べる一時間ほど前に冷蔵庫に入れて冷やすのがオススメです。

シミのできやすくなる食べ物!?︎

レモンやオレンジなどの柑橘類、パセリ、セロリ、キュウリなどに含まれるソラレンという物質は紫外線への感受性を高め、シミをできやすくします。外出前に食べるのは控え、夕食で取ることをオススメします。

SPF30+SPF40はSPF70!?︎

よくSPF30の下地に、SPF40のファンデーションを重ねると、SPF70になるの?という声を聞きますが、足し算にはなりません。

最近はSPF50などの値の高いものをよく見かけますが、海辺に出かけたりするのでなければ、SPF30程度で十分です。強い紫外線防止効果のあるものは肌荒れの原因になります。

日焼け止めはクレンジングで落とさないといけない?

それぞれの製品ごとに違います。水で落ちるもの、石鹸で落ちるもの、クレンジングで落ちるもの、その製品の説明書に従ってください。日焼け止めは毎日きちんと落とすことが大切です。

クレンジングで落とすものを石けんで洗うだけにすれば、日焼け止め成分が肌に残り、肌荒れの原因となります。ミャンマーでは、クレンジングの習慣がないため、肌に残ったメイクでニキビや肌荒れに悩む声をよく聞きます。その日のメイク(日焼け止め)はその日のうちに落とすのが肝心です。

夜用クリームを塗って外出すると日焼けします

夜用クリームは油分が多く、紫外線対応していないので、日焼けしやすくなります。夜用を朝使う場合は日焼け止めを忘れずに塗りましょう。

夏の肌、保湿はしっかりと

夏は湿度が高く、肌がしっとりしますが、紫外線や汗の影響で意外に肌荒れが多いものです。化粧水を重ねづけして保湿をしっかりしましょう。ただ、湿気が高いので、肌がどのくらい化粧水を欲しがっているのかすぐにわかりません。少し時間をおいて、化粧水の重ねづけをしましょう。美容液やオイルは様子をみながら薄くのばし、つけ過ぎないようにしましょう。

*「おもしろサイエンス美肌の科学」福井寛著、「肌美人になるスキンケアの基本」有利新著を参考にしました。

まとめ

•肌老化を防ぐためにも紫外線対策はとても重要です
•抗酸化物質のビタミンを摂りましょう
•柑橘類、キュウリなどは夕食に食べましょう
•重ねづけしてもSPFは増えません
•日焼け止めを毎日きちんと落としましょう
•夜用クリームは日焼けしやすいです
•夏でも保湿をしっかりしましょう

化粧品のできるまで2「作り手の苦労話」

前回は、化粧品づくりの企画からどんな化粧品原料を使うか決めるまでをお話ししました。

引き続き今回は、試作品が出来上がってから一般に販売する商品になるまでをご紹介します。

試作品が出来上がったら、まず自分で試します

化粧品の試作品が出来上がると、化粧水や美容液の場合はその透明度と色、クリーム類の時は粘度をじっくり確かめます。また、開封した時の香り、肌にのせて体温で変わった時の匂いも重要です。

使用実験は、まず敏感肌の私で試してみてOKを出したら、スタッフやお弟子さん達に試してもらいます。私の肌で試してみて心地よくないと判断したものは作り直してもらいます。使用実験の最終段階では、個人のお客様にご協力いただくこともあります。

クリームに青カビが!?時に失敗もあります

5年ほど前にスキンケアクリームを作りました。試作品の段階では問題がなかったのですが、製造後6ヶ月経った9月頃に青カビが現れました。ヒアルロン酸の配合量が多いのに対して、防腐剤を最小に抑えたのが原因でした。

ヒアルロン酸の分量は薬事法で決まっていないので、保湿効果を上げたくて、大量に入れてしまいました。青カビは人体への影響はないと言われていますが、青カビの生える白クリームは世に出ることはありませんでした。

高い効果を上げようとすると安全のために防腐の量が増え、安全性を重視しすぎると効果の少ないものになってしまうので、頃合いで苦労しています。

容器の素材、容器の形など

化粧品の中味がこれでよいとなると、用途や使用目的で容器の素材・タイプを決めます。安全性にこだわると、ガラス瓶が一番ですが、リサイクルや価格の問題で、PP(ポリプロピレン)容器が主流となります。かならず日本製を選んでいます。

例えば、リキッドファンデーションやUV剤には振るとカラカラ音がするものがありますが、あれは中に銀色の玉が入っています。日本製ですとステンレス製で、一個15〜20円します。

海外製ですと安価なものがありますが、鉄製でサビが出て化粧品の成分に変化が起こってしまうことがあるので、私は日本製を選んでいます。

オイル類は製造後膨張することが多いので、それに耐える容器にします。

ネーミング、ラベルなどは手作りに近いです

通常は専門のコンサルティング会社に依頼するのですが、私はたくさんの予算をかけません。スタッフやお弟子さん、お客様など、身近な方々の協力でネーミングをし、ラベルのデザインを決めます。ラベルはリサイクルマークなどの表記義務を守って作製します。

新製品の登録をします

国内で販売する商品は、日本化粧品工業会へ登録します。私の作る化粧品は禁止成分や、グレーな成分は一切配合していないので、登録で問題になることはありません。パンフレットやWebでの商品説明は、薬事法の制限があるため、とても大変です。

薬事法により、表現できない言葉が日々増えています。例えば、販売担当者が「必ず治る」「絶対美白になる」などと言って販売した場合は薬事法違反となります。そのため、販売員教育もしっかり行わなければなりません。

このような工程を経て、化粧品の新製品を発売します。製品を作る側の様子が少しわかっていただけたのではないでしょうか。化粧品を選ぶ際の参考になるとうれしいです。

まとめ

•試作品が出来上がると、使用実験をします
•効果と安全性、安定性の頃合いが難しいです
•容器は日本製を選んでいます
•ネーミング・ラベルにはお金をかけません
•薬事法の制限があるので、販売の際の表現にも気を使います